削ぎ落とす事で生まれる美しさ。
それは、無様に付け足す行為では、けして生まれる事は無い。
それは「潔さ」という美学にも通じる。
己の目の前に無様なタンツボを並べる位なら、
止まれるスピード域で楽しむ。
それで何の不満があろうか。
己の愛車に跨る度に、見苦しいタンツボを眺めながら、
ヨレヨレの車体に鞭打って、必死にしがみ付いて乗る位ならば、
ゆっくりと流れる景色と風の匂いと共に、
美しい己の愛車に酔いしれながら、街を流す方が心地良い。
Customを追求していくと、色んな物が邪魔になる。
保安部品などという御仕着せがましい醜い代物などは、
本当は無いに越したことは無い。
だが、街乗りをするのであれば、法に準じたモノで無ければならない。
そんなジレンマの中で、ビルダーは己のセンスを駆使するワケだ。
一方で、SHOWという舞台に上がる為だけに創られた車両は、
SHOWという舞台の為だけに創られている。
SHOWには、何の法的規制も無い。
ビルダーは、己の欲望のままに腕を振るえば良いワケだwww。
だから、公道を走行するつもりが無い証として、
端からナンバープレートを取り付けるスペースすらも設けていない。
極力シンプルに、というコトで邪魔な物を省いていくと、
ハンドル廻りのスイッチ類やレバーホルダー等は、非常に邪魔になる。
スーィサイドなブレーキレスも潔いのだけれど、
やっぱり街乗りするには不安だ、というコトになると、
どうしてもフロントブレーキが必要になる。
フロントブレーキを残したまま、出来るだけハンドル周りをシンプルにする為には、
レバーホルダーの選択は、とても重要な項目となる。
本当ならば、A型や4Lのようなハンドルに直付けが望ましい。
だが、ハンドルの幅、グリップとレバーの隙間、スイッチ等の位置関係に拘ると、
既存のハンドルでは、とうてい満足出来ない。
どうしてもハンドル幅に拘り、ホルダーを自分の好みの位置に配置したいとなると、
ハンドルをワンオフするしかなくなるワケだ。
そうなってくると、俄然敷居が高くなる。
殆どのユーザーが、己のスキルを超えた加工になるだろう。
「だから諦めた」と言う人が多いのも事実。
でも本当は、そんな高い敷居を乗り越えるコトで、
より高い次元のCustomが生まれるのだから、
本当にソレを望むのであれば、何としてでもやり遂げるべきだと思う。
別に、全てを己の手でやり遂げる必要は無い。
自分で出来ない事は、出来る人に頼めば良いだけの事なのだから。
己の手で出来ないコトがカッコ悪いのでは無い。
必要性を感じていながら指を咥えているだけ、なのがカッコ悪いのだ。
やはり蝋付けや溶接等の特別な加工を使わないと、
シンプルで潔いCustomを造るコトは出来ないのか。
と言われると、そうでも無い。
ホンダの純正部品には、ノーマルのレバーが使用できるレバーホルダーが存在する。
上の2品は、ロードパルのレバーホルダーだ。
(画像では、社外のエグリパワーレバーが付いてますが、ノーマルのレバーが使えます。 )
二枚目の画像はブレーキスイッチホルダー付き。
三枚目の画像は、ブレーキスイッチすらつかないシンプルな初期型用だ。
これらは嘗て、モンキーの標準が遠心クラッチだった頃に、
武川や早矢仕等で、後付けマニュアルクラッチ用ホルダーとして販売もされていた。
こいつらに5Lの前期のスイッチ&スロットルホルダーを組み合わせれば、
ポン付けノーマルルック最強のハンドル廻りが出来上がる。
しかもココらは、まだにわかには注目されていないから、
格安で手に入るのが嬉しいwww。
ノーマル風に拘るならば、レバーも純正スタイルに拘る。
至極アタリマエのコトだと思う・・・。
モノゴトの答えは、けしてヒトツだけではない。
答えは、シチュエーションに応じて無限に存在するとも言える。
自分の答えが正しいと、本当に思うのならば、
場末のブログで毒付くオッサンの言うコトに脊髄反射なんてしていないで
胸を張って堂々としていれば良いだけのコトだ。
ただ俺には、ハンドルにタンツボとドリンクホルダーを並べるのが
どうしても正解とは思えないだけさwww。
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