1967年？？C50 OHCエンヂン

足の踏み場も無い作業場を片付ける為に
作業場の片隅に積み上げられているエンヂン達を
毎日セコセコとバラしております。

ダックスとかCL50とかSS50なんかの
ドーでもエエEgは大方バラし終わりまして
ボチボチとマニアっくなのをバラす順番が来たンで
記録の為に画像で撮っておくコトにしました。
 
興味の無いヒトには　タダの古汚いカブのEgですが
ナカナカどーして60年代のホンダのカブエンヂンは
興味深く味わい深いバラしていても楽しいエンヂンなのであります。

コンな感じでオークションに出品されてて
眼に止まるヒトが果たして世界中に何人居るでしょうかねェｗｗｗ。

ヘッドはＭ刻印　年代的にＺ５０ＭとかＣＳ５０と同じ頃なんでしょうね。
７０のＭヘッドはＤＡＸに採用されててゴロゴロしてますが
５０のＭヘッドは数が非常に少ないです。

シリンダーは台乗せ49ｃｃ　ジェネのカプラーは後に交換されているようです。

ケースはスタッド穴無しの両ツノ

元々はＣ１００のようにアンダーガードがついていた頃の名残です。
 

両ツノって言えばＺ５０ＭのＥｇなんかはトンでもない価格で取引されておりますが
このケースでＺ５０Ｍエンジンの偽物をつくって一儲けしてやろうと思っても
ケーストップにブリーザーが無いので一発でバレちゃいますからダメですよｗｗｗ。

この頃のＣ５０のブリーザーはヨコチンです。
ニュートラルスイッチのヨコに穴が見えるでしょ？

オイル交換するときにキチンとオイル容量を計って入れないと
この穴からだーだーにオイルが出てきちゃってエライことになります。

カムチェーンテンショナーは旧式オート
Ｅｇナンバーはシールタイプ

櫛形右カバーも微妙に違う。
貫通ボルトは無刻印なのでＺ５０Ｍの初期と同じ。

画像には映っていないですけど
プラグホール上のクーリングホールには柱があります。

ハネハネ下カンマの0.8
ハラボテではありません。

上フィラーでアルミゲージ

Ｓクランクの固定進角ですが28度ではなくて35度です。

このフライホイールを４Ｌモンキーに組めば
武川の進角プレートを組んだのと同じ効果があります。

シリンダースタッドボルトはＣ６５系と同じ太いタイプ

下が一般的な細いスタッド
上が一回り太い古いタイプのスタッド

クランクは初期のＳクランクなのでヘビーウエイト

左が初期の増量Ｓクランク　右は極有り溢れた６Ｖクランク

観るからに重そうでしょｗｗｗ。

クラッチのプライマリードライブギアは１８Ｔ

気が付いた人はスルドい。
実は2枚クラッチのプライマリードライブギアと同じモノ

ミッションはローのカウンターが３７Ｔ
シフトフォークが特殊形状で
通常の遠心とも違うしマニュアル系とも違う。
シフトフォークのツメは二枚とも同じ厚さだった。

もう１機全く同じタイプの両ツノカブＥｇをバラしたけれど
ソレはまたコレとは違う形状だった。

ドラムのストッパーの当たるピンは４速と同じ細いピンだった。
ピンの太さが違うから当然プレートも違うワケだ。

ナカナカのＨＯＮＤＡ地獄であるｗｗｗ。

キックギアは旧式Ｂキック

キックギアは２２Ｔ

増量クランク対策で細くなっているポンプシャフト

テンションローラーはカシメられてて外れない。


他にも細かい違いがイロイロとある。

ナニが違うのか探しながら
ナンで違うのか推理しながらエンジンをバラす。

ナンの変哲も無いエンジンをバラすより何倍も楽しい♪♪♪

まぁ、「で？」って言われると困るンだけどねｗｗｗ。