2010年2月19日金曜日

Heritage


  
温故知新 【おんこちしん】  

  

昔の事を調べて、そこから新しい知識や見解を得ること。
  
古きを訪ねて新しきを知る。
  
  
古き事柄の存在すら知らないのでは、

訪ねる必要性も、訪ねる術すらも、思い浮かばないのだから、

知りようも無いのは、当然ではあるが、

それは、気の毒な事でもある。

   
もし貴方が、HONDAのCub系エンジンに興味があるなら、

HONDAのCub系エンジンの歴史を遡ってみて欲しい。

  
現行のインジェクションエンジンの祖となった、OHCのエンジンですら、

既に生産されてから40年をゆうに越えている事に驚くだろう。

  
更に、OHCエンジンの前身であったプッシュロッドエンジンなどは、

生産が始まってから半世紀を楽に越えているのだ。

  
そんな永きに渡って生産されて来たエンジンであるから、

エンジン自体にも、搭載された車両にも、様々な遍歴があり、

それは既に、「歴史という遺産」と呼べる存在になっているのだ。

   
わたしは、「Customという表現方法」の「素材」として、

そんな「永い歴史を持つCub系エンジン」に関わっている。

  
「己のアイデンティティを表現する方法」として、

「Customという表現方法」を選び、

その「素材」として、「永い歴史を持つCub系エンジン」を選んだ。

  
だから、表現の方法である「Customという文化」を知る、

ということは勿論のこと、

その表現方法の「素材」であるCub系エンジンを知る、

という行為の重要性を理解し、それに努めてきました。

  
それは、「Customという表現方法」を、「文化」として捉えていけば、

素材である物の歴史を無視することはできない という事を、
  
きちんと理解しているからだ。

  
「カスタム」という言葉尻の、上澄みだけを掬って喜んでいる輩には、

到底理解出来ない話だろうと思う。

  
彼らから言えば、「自分さえ良ければ、あとはどうでも良いこと」なのだから。

  
文化の真髄というものは、

御互いのケツの穴を舐め合っているだけでは、

絶対に得られない知識なのだと思う。

  
「Custom」という「文化」を、「表現方法」として選択し、

そこに、「Customという文化」の中から抽出した

「歴史」というエッセンスを封じ込める、という行為、

  
それは、Customを正しく理解している人達に向けての、

作品に込められた「無言のメッセージ」であり「叫び」なのだから・・・。                                        
  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

ヨコハマのSHOWを観に来ていた、とあるマニアの方が言ってました。

『カブ系ベースの車両が何台か出てるけど、

奇抜なのは概観だけで、どれも汚くて、つまんないエンジンばかりだね。

SHOWなのに、観てても全然ワクワクしないなぁ・・www。』

  
せっかくSHOWに出展するんですから、

わざわざ観に来て頂いたオーディエンスの方達が、
  
ワクワクして貰えるような作品創りを目指してガンバリマス!!♪♪

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

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